それが悔しく、今年の一緒に参加している先輩とプエブラのフルマラソン大会に参加、しかしここでフルとハーフマラソンの分岐点がわかりにくく、二人揃ってもハーフでゴールしてしまうという悔やしい結果に終わってしまった。
次の年のシティマラソン(もしまだ駐在続けていればであるが)までに一度フルマラソンを走りきってみたいという気持ちが強くなってきた。
そこで「プエブラの屈辱」から2ヶ月、ネットでフルマラソン情報を探していたら、同じくメキシコシティ近郊のトルーカでこんな大会があるのを見つけた。
当初は日程も合うし、トルーカといえばメキシコシティからバスで1時間程度の近場でもあるからとの理由で気軽に申し込みをした。
そしてメキシコシティマラソンでも参加されていた別の先輩(このかたはFacebookはされないので)にメールでこんなの出るんですと送ったところ「シティより標高が高いところですよね。頑張ってください」とのお返事。
ちょっと待て、知らなかったぞそれ・・・
Google先生に聞いてみると2667mと出る。メキシコシティの標高が2250mで富士山の5合目ぐらいだが、そこからさらに登って6号目ぐらいのところでフルを走ることになるわけである。大丈夫か自分、、まずはこれまでの反省を活かして脚力をつけねばとばかり土日の練習ではチャプルテペック城 脇の坂を複数回登りきる練習を取り入れるなどもうすぐ50に手が届く我が身を虐める毎日だったのである。
写真ではわかりにくいが600mの結構きつい坂 毎週末ランナーで賑わう |
土曜の午後はホテル到着後、さっそくゼッケンの受取にいく。宿泊するホテルはゼッケン受取場所の近くなのだがスタート地点は車で20分ぐらい離れた場所であることにも気づく
さて宿泊したホテルは、なぜか1階に州警察の事務所があってしかもなぜか当日武装した警察官が大量に宿泊していた(こう書くと恐ろしく聞こえるが、まあごついおっちゃん達の集団(悪い人達ではない)と思ってほしい)
部屋では無線LANがつながらず、溜まっていた仕事の処理がほとんどできなかったがあまりいらいらすると翌日に差し障りが出るので諦めて早めに就寝する。
翌朝早朝(この地区はUberが使えない)タクシーを呼んでもらい、たまたまロビーにいた他の人もランナーらしかったので声かけたらスタート地点まで同乗してもらうことになった。その人は始めてハーフマラソンに参加するみたいであり、自分がフルに参加するといったら驚いていた。でも今年のシティマラソンではフルに初挑戦したいとのことだった。
まだ暗いうちにスタート地点付近に到着
標高が高いせいか、前日の日中と違って寒かったがウォーミングアップしながらスタート地点に向かう。決して大規模な大会ではないのにアフリカから来たと思われる選手達(男女)6−7人見かけ、あえて高地のレース参加で特訓しているのかなと思った。
7時スタートのはずが、なぜか5分ぐらい遅れてスタート。出発直後は周りの雰囲気にのまれスピードが出てしまうが、ランニングウォッチと見てキロ6:00-6:20までに抑えるようにして走る。このスピードは普段の練習の時よりも少し遅い程度なのであるがこれを42km分続けるというのはそれはそれで辛いものである。
またいつも脱水気味になる反省から、10kmすぎた地点で必ず水かスポーツ飲料を取るように心がける。
大半のルートは普通の歩道や自動車道の一区画を区切った程度であり、沿道にもそんなに大勢の人がいるわけもない。また交差点も全て封鎖するわけではなくランナーが来ると都度警察官が車を遮断する程度である。それでもこの州警察の人たちはかなり慣れているのか、うまくランナーの走行を邪魔しないような形で交通整理してくれるので助かった。
給水所で配布されたのはビニール袋入りの水(はしを噛み切って袋を開けて飲む)とゲータレード。わずか参加料200ペソの大会だがスポンサーに同社が入っているせいかスポーツ飲料が2kmおきに飲めたのは助かった。(水しか配布しない大会もある)
さて前のシティマラソンの時は30kmにも満たない地点で息切れして歩いてしまった。今回も以外と28-32kmぐらいの間が辛く、何度かもう歩いてしまおうかとも思ったがとりあえず足が続く限りは走ろうと。結果的に32kmぐらいを過ぎた頃からなんとかいけるかな、、という感じになってきた。
また給水場ではまずビニール袋入りの水は飲まずに手持ちし、その直後に配られるゲータレートを飲む。そのまま1kmぐらい走るとまた喉が渇いてくるので今度は袋入りの水を飲む。。ということを繰り返していると水を飲むたびに元気がある程度回復するというのを体が覚えるようになってきた。
この時点でペースもスタート直後同様キロ6:00-6:20の間をうまくキープ。40kmが近づくにつれこのまま走りきれると確信しだす。
最後は昨日ゼッケンをもらいうけた近くに到着。一気に街並みがきれいになっていく。
逆光でわかりにくいが顔が思いっきり日焼けしている |
タイムは4時半23分。さすがにまだサブ4までは遠い。それでも自己ベストではあるしなによりも途中歩かなかったということが自信につながった。 また今回は給水だけでなくこまめに甘いゼリーやこれまた日本で買ってきた塩飴(思ったほど塩辛くなくて助かった)をとったせいか、前回のようなゴール直後の足のつりがなくなった。
そしてスタート地点とことなりゴール地点は宿泊先の近く。なので歩いてホテルまで戻ることができた。そこでシャワーを浴びて着替えなどを片付けホテルをチェックアウト、バスでシティに向かう
バスターミナルでは同じ大会のウェアを着ていた何人かの人にあったので、結構シティからの参加者が多いのかもしれない。こういうマラソンの機会を使った近郊や地方遠征もおもしろいなと思った次第である。